【Salt and Sanctuary】 レビュー 「ダークソウル」を2Dにしたらこうなった

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Salt and Sanctuary(ソルトアンドサンクチュアリ)は、フロム・ソフトウェアの「ダークソウル」を、2DアクションRPGにしたゲームだ。以上、説明終わり!で済んでしまうほど、そのまんまダークソウルなのだ。

戦闘システム、敵がソウルならぬ「ソルト」を落とす、ボトルメッセージで他プレイヤーとゆるい繋がりがあるところなど、どこを見てもダークソウルに影響を受けているのが分かる。そしてもちろんのこと、高難易度で死にゲーである。

ちなみにこのレビューは、PC版(Steam)のものになる。PS4でも8月18日に配信されると聞いて、プレイ人口がまた増えそうだなとうれしい。

戦闘システムはダークソウル+アクロバティック

戦闘システムはダークソウルそのものである。攻撃や回避にはスタミナを消費するため、ゴリ押しはなかなか通用しない。攻撃を盾で受け、ローリングで回避して、その隙に攻撃を叩きこもう。タイミングよくパリィで攻撃を弾き返し、一撃必殺のスタブを決めれば気分爽快になれる。

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2Dとなったことで、戦闘のテンポは上がっている。小と大の攻撃を組み合わせると空中で敵を切り刻むコンボがでたりする。ジャンプ中にも剣を振れるし、空中ガードもできるため、もっとアクロバティックな戦闘になっている。

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装備には重量があり、硬い鎧装備になるほど重くなってしまう。軽い布防具ならば移動速度があがりローリングが素早く、移動速度も速くなる。一方で、限界ぎりぎりまで装備を着こむと、いわゆるドッスンローリングになり、動きにくくなってしまう。装備重量の上限は、スキルを伸ばすことで上げることができる。

まずはキャラクターを作成しよう

ゲームは、自分の分身となるキャラクターを作成することから始まる。カスタマイズできるのは、性別、髪型25種類、髪色18色、ひげ11種類、ひげ色18色、出身14種類といったところ。これらはキャラクターの容姿に影響する。

出身の数がやたらと多いけれど、ストーリー展開とかステータスには一切関係がない。ただ肌の色が変わるくらいの変化があるだけだ。雰囲気モノとして考えてOK。

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初期クラスは、8つから選べる。騎士、パラディン、魔法使い、盗賊、料理人、聖職者、平民、狩人。クラスによって初期装備とスキル、初期レベルなどが異なり、最も難易度の高いのは料理人だ。なにせ初期装備がフライパンとコック服、レベルも1からである。初回プレイは、盾の使える騎士かパラディンをお勧めする。

またボーナスとして、アイテムを一つ選んで持っていける。ダークソウルシリーズで言えば、おくりもののこと。どれもゲーム中に手に入るアイテムばかりだ、どれを選んでも構わないだろう。

キャラクター作成時に縛りプレイを設定できる

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あとこれは目新しい項目として、チャレンジがある。これは、普通の難易度では物足りないというやり込みプレイヤーに向けて縛りプレイを設定できる機能だ。ハードコア、魔法のみ、鉄の鍋のみ、オールのみ、装備なし、ガードなし、回復なしから選べる。

ハードコア:1回でもやられるとゲームオーバー
魔法のみ or 鉄の鍋のみ or オールのみ:どれか一つ選ぶ、使える武器が限定される
装備なし:初期防具がなし
ガードなし:盾を装備していたとしてもガードできなくなる
回復なし:回復アイテムで体力回復しなくなる

それぞれ重複して選択できる。「ハードコア」で「回復なし」とかどれだけマゾゲーになってしまうのだろうか。

不気味な敵を倒しソルトを手に入れろ

敵を倒すとソウルではなく「ソルト」が手に入る。このソルトを使い、レベルアップや装備の強化を行う。ソルトは敵にやられると、その時に持っていた分全てが奪われてしまう。その場に落とすのではなく、敵に奪われてしまうのだ。取り返すには、奪った敵を倒す以外にない。しかし、取り返す前に、また別の敵に倒されてしまったなら、永久にそのソルトは失われてしまう。

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ソウルシリーズとは少々違ところは、ソルトを奪った敵は、ソルトの力で少し強くなるのだ。この味付けは面白いと思った。うっかりと雑魚敵にやられたくらいなら、奪った敵も弱いためすぐに取り返せるだろう。だが、もしも強敵に負けたとしたなら、、ただでさえ強い敵が、ソウルで更に強くなってしまうのだ。

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ダークソウルでは、商人からアイテムを買うのにもソウルを使ったが、このゲームにはソルトとは別に通貨もある。商人と取引するときには通貨を使い、また敵にやられてしまったときの復活料も通貨になる。敵を倒すことでドロップしたり、ツボや木箱を壊すことでも手に入る。

エリアの最後で待ち受ける大型ボスを倒せ

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地面から這い出てくるゾンビや、遠くから弓で狙ってくる弓兵をなぎ倒し、丸太が落ちてきたり、ボウガンが飛んできたりする罠をくぐり抜けて、満身創痍となりながら、エリアの最後にたどり着くと、そこには強力なエリアボスが待ち構えている。

ボスの一撃の攻撃は重く、しかも体力が失われるごとにその攻撃のパターンが増して激しくなってくる。何度もやられながら、攻略法を探る死にゲーがここにある。ボスを倒せば、特別なアイテムが手に入る。これは、強力な武器を作成するのに使う素材になる。

サンクチュアリでキャラクター育成

道中にあるサンクチュアリでは、一定量のソルトを消費することでレベルアップできる。レベルアップするとスキルポイントである「黒の真珠」が手に入る。これを使って、スキルツリーを進め、パラメーターを伸ばしていける。

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スキルツリーは数多く枝分かれしていて、かなり自由にキャラクター育成ができる。最大レベルは500を越える。ソルト稼ぎがかなり大変だけど、なんでもできる万能キャラクターを作ることもできる。

武器には種類が多数あり、それぞれの武器を使うには対応するスキルが必要となる。大型武器を振り回す重戦士、魔法使い、素早い忍者など、作れるキャラクターは無限だ。

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サンクチュアリでアイテムを捧げるとお助けキャラクターを呼べる。呼んだ人物によって、ソルト量アップやアイテム発見率アップなどのボーナス効果が有効になる。装備を買ったりするには商人を呼べばいい。また、武器・防具などの装備をグレードアップするには鍛冶屋が必要になる。

装備を強化するには、強化アイテムとソルトを使う。強化アイテムは序盤でも簡単に手に入るため、ある程度は装備強化していける。まずは、2種類ほど好きな武器に特化してキャラクター育成をしたほうが良さそうだ。

オンラインプレイヤーとのゆるい繋がり

ビンが落ちていて、どこかのプレイヤーが残したヒントを読むことができる。また、石像を壊すと誰かがやられてしまった場面が再現される。これらもダークソウルシリーズでお馴染みのメッセージと血痕のシステムだ。

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メッセージは、いくつかある定型文を組み合わせて伝える。全く意味のないメッセージもあれば、隠し扉や罠を教えてくれるものもある。メッセージを評価することは今のところできないため、嘘メッセージには注意しよう。

アイテム数600以上、テキストで想像がふくらむ

公式によると、武器、防具、アイテム、魔法などその総数は600を超えるらしい。そして、それぞれのアイテムには、世界観を反映したテキストが書き込まれているのだ。

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例えば、序盤の雑魚が落とすアイテム「腐った者の耳」の解説は、

「この島に生息する中でも最も脆い存在である腐った者の耳。この傷んだ肉片には、風に運ばれてきた海の匂いがたっぷりとしみこんでいる。変成の素材や、指導者との交換材料として使用できる。」

となっている。この調子で他のアイテム全てに異なったテキストが書かれているのだ。詳細で圧倒的なテキスト量から世界観が窺い知れる。

公式で完全日本語対応している

このゲームは、2016年7月8日のパッチ1.0.0.5 で日本語が追加されている。翻訳は完璧で全く日本語に不自然さがない。そして、世界観も適切な言葉で表現されている。

この質の高い翻訳を担当したのは、kakehashi games (架け橋ゲームズ)というところ。「世界で作られるインディーゲームが海を渡るときの架け橋になりたい! 」という精神のもと活動しており、その思想も納得の完成度である。

自分は、洋ゲーを雰囲気を壊さないため英語でプレイしている。Salt and Sanctuary もそのつもりでプレイし始めた。しかし、このゲームの文章量には心を折られた。装備を取るごとにテキストを読み込んでいては、全くゲームが進まないのだ。そのため、今回は日本語板で遊んでいる。幸いなことに、翻訳の質がよいため全く雰囲気を損なわずプレイを楽しめている。

ちなみに、8月18日に発売した国内PS4版も、この質の高い翻訳が使われているので安心してほしい。

コントローラ対応とオンラインプレイ

完全コントローラー対応
Xbox360とPS4コントローラーが使える。決定ボタンとキャンセルボタンの入れ替えが設定で変更可能だ。

ローカルCoop と PvP が楽しめる
カタログには、1~2人(オンライン:1人)と書いてある。これは、隣にいる友達とだけ、協力プレイと対戦(PvP)ができるということ。ゲーム中は、ひとつの画面を二人で共有することになるので、プレイヤー同士はあまり離れて行動はできない。

オンライン1人と書いてあるように、残念だけど、オンラインで協力プレイはできない。ボトルメッセージのやりとりと、他プレイヤーがどんなふうにやられたか?というゆるいつながりのオンラインプレイに限定されている。つまり、スチームフレンドやPS4のフレンドとは、オンラインで遊ぶことはできないということだ。

開発にはアップデートでオンライン協力プレイもできるようにして頑張ってほしいところだ。しかし、この開発は夫婦二人だけでやっている小さなインディーズメーカーで、ゲームの価格も1780円ととても安い。オンライン周りの実装となると、技術的に難しくなりお金もかかるのだ。かなり実現は難しいのではないだろうか。

PS4だとシェアプレイで遊べるらしい。詳細は知らないのでGoogleで調べてください。

最後に

とりあえず最初のエリアにいるボスを倒したところまで進めた。他の方のレビューを読んでいると、2週目から本当のソルトアンドサンクチュアリだ!とか、50時間以上遊べるといった評価があり、まだまだ当分楽しめそうだ。クリア想定時間は、20時間から30時間といったところ。

Steam売上げランキングに度々入るくらい人気があり、低価格の1,780円でこの面白さは衝撃的である。ソウルシリーズが好きな人、高難易度の2Dゲーム好き、悪魔城ドラキュラのファンには間違いなくお勧めできる一本だ。

PS4版のソルトアンドサンクチュアリ

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